七夕といったら短冊に願い事を書き笹に飾るという古くから伝わる伝統行事を思い浮かべることでしょう。でもそもそも七夕って誰にどんなお願いをするのか、七夕の由来や意味を知らないでお願い事をしていませんか?
年に一度の七夕の願い事短冊に書く前に理解を深め今年は願ってみませんか?
七夕の願い事の書き方についても知っておきたいですよね。
本来の正しい願い事とは?
近年願い事は、由来にとらわれず自由に短冊に書く事が一般的ではあります。その為本来どのような願い事が起源なのか知らない人は多いかもしれませんね。
本来七夕は棚機(たなばた)と言う機織りの機械が由来となった当て字であります。
棚機は神事で使用する着物を折る織機のことを指し棚機つ女(たなばたつめ)と呼ばれる選ばれた女性だけが使うことが許されていました。その棚機つ女が棚機を使って織った織物を神様に備え、豊作祈願や穢れを祓う神事が行われていました。
また、七夕に短冊に願いを書く風習は中国の乞巧奠(きこうでん)に関係しています。乞巧とは技工、芸能の上達を願うことです。七夕伝説の織姫にあやかり機織りや裁縫の上達を願うものでありました。そこから、手習いや芸事が上手になるよう願うようになっていったのです。よって○○が欲しいとか、○○に行きたいなどといった願望を書くとは本来の七夕の願い事とはかけ離れしまうことがわかりますよね。
また、よく七夕の願い事で聞く家内安全、無病息災といったように言い切りの形がより大切とされています。
ですから、七夕の短冊の願い事の書き方としては「○○になりたい」より「○○になる」の方が願いがより強くなり叶いやすくなるということなんです。
つまり、
芸事が長けるよう成長を願う
穢れを祓い心身の健康を願う
これらが七夕で願う本来の願い事であり、
その願いはより強くはっきりと言い切る形
で七夕の願い事は書くように意識してみましょう。
星に願いを織姫に願いを…
先の話で中国の風習であった乞巧奠では織姫にあやかり機織りや裁縫の上達を願うものであったように、貴方のようになりたいと織姫に願う、つまり七夕では織姫にお願いごとをすると言うことです。「お星さまきらきら空からみてる」と童謡たなばたさまでもあるように短冊は空から星の織姫様が見ていてくれているんですね。
叶えるのは願う人「本人」であると言うこと
七夕の願い事、実は叶えるのは自分自身です。
織姫様に願い事をすると言事は、願いを誓いを立てる・宣言するということなんですね。
ですから、結局願いを実現するのは自分自身であると言うことを忘れないでいてください。
その願いに向けて精一杯努力し頑張るので見守っていてくださいねと言うその気持ちこそが願いを叶えることでしょう。
あくまでも願い事、それは七夕の織姫にでも神社の神様にでも同じことが言えて努力なしでは叶えることはできないと言うこと。受験生が勉強せずに合格なんて願わないでしょうし、散々不摂生をして健康になんてお願いできませんよね。
しっかりと願うこと、誓いを立てること、言葉にすることはその先へ進む第一歩としてとても重要なことですよね。
まとめ
今年の七夕どんな願い事をしますか?
七夕の願い事について知ると少しだけいつもと気持ちが違いませんか?
是非自身を見つめなおし、なりたい自分を願ってみてはいかがでしょうか。
七夕を成長するチャンスに、七夕を健康を意識するきっかけに
家族とともにどんなことを願おうかお話しするのも面白いですね。
そして、願い事はより強くはっきりと言い切る形で書くことを意識してくださいね。
年に一度の七夕が素敵な夜になりますように…
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