節分といえば恵方巻といつの頃からか定番になってきましたね。正月が終わると至る所で予約開始の旗やチラシが並びます。予約する人も、ご自身で手作りする人も様々ですよね。
恵方巻は節分の一日のいつに食べても良いと言われますのでゆっくり時間の取れる夕飯にと考えるご家庭も多いことでしょう。恵方巻だから簡単!と言いたいところですが普段の夕食と違い恵方巻にはどんな献立が良いのか困ってしまいませんか?正直普段の食事の方が気を使わなくて楽と感じる人もいますよね。
それでも恵方巻を食べるのはなぜでしょう。それは恵方巻は縁起がいいと言われているからではないでしょうか?ですが、恵方を向いて黙って食べきるといいよと言ったことは知ってるけど、どうしてどんな風に縁起が良いのか答えるのってなかなかできなかったりしますよね。
節分の恵方巻にはどのような献立が合うのか。また節分に恵方巻を食べると縁起がいい理由と恵方巻以外にも縁起の良い食べ物がありますので合わせて紹介します。
節分の恵方巻に合わせる献立は何は良い?
節分の主食である恵方巻に合わせる献立を一汁三菜に分けて考えていきます。
汁物
けんちん汁
けんちん汁は大根や人参などの根野菜を中心に使用した澄まし汁で具材を油で炒めてから煮込んだもの。けんちん汁は精進料理が由来であり、植物性の具材を使用するのが特徴です。
豚汁
豚汁は豚肉と野菜を煮込んで味噌で調味したもの。たくさんの具材と豚肉を入れた味噌汁です。
汁物はあったらうれしいですよね。まだまだ寒い2月体が温まり気持ちもほっこりしますよね。けんちん汁も豚汁も多くの具材が一度にとれて健康的。汁物があれば恵方巻も食べやすくなることでしょう。
三菜(おかず)
鰯の塩焼き
鰯の塩焼きは鰯に塩をまぶし焼いたもの。鰯は内臓も食べられるのでそのまま塩焼きにして食べても大丈夫です。内臓の苦みやえぐみが苦手な人は下処理をおすすめします。
鰯の梅煮
鰯の梅煮は醤油、みりん、酒、砂糖、水を合わせて火にかけ煮立ったら鰯を並べて梅干し、生姜を加え煮込んだもの。鰯は梅干しと煮ることで臭みが消えるだけでなく骨まで柔らかくなります。
鯨の味噌煮
鯨の味噌煮は鯨肉を醤油、味噌、生姜などで味付けし煮込んだもの。あまり馴染みがなく食べたことがない人も多いかもしれません。
こんにゃくの甘辛煮
こんにゃくの甘辛煮はあく抜きしたこんにゃくを食べやすい大きさにして醤油、みりん、お好みで砂糖で炒め煮したもの。シンプルであと一品欲しい時にも手軽で簡単です。
大豆とひじきの煮物
大豆とひじにの煮物はひじき、大豆、その他の食材をごま油(サラダ油)で炒めて醤油、砂糖、酒、だし汁を加え煮汁が少なくなるまで煮詰めたもの。海藻の一種であるひじきは食物繊維やミネラルがたっぷり!
五目煮豆
五目煮豆は大豆を含めた5種類の食材を醤油、みりん、砂糖、だし汁で煮込んだもの。とは言え五目煮だから絶対に5種類の食材を使用しなければならないわけではなくて、4種類でも6種類でも構わないんです。いろいろな食材を煮ている煮物で、五目は多彩な食材のことを指しています。
豆腐と水菜のサラダ
豆腐と水菜のサラダは豆腐、水菜を食べやすい大きさに切り盛り付けてお好みのドレッシング添えたもの。火も使わないから簡単です。水菜は冬が旬な野菜です。
恵方巻にたくさん魚介、フライ系など主菜となるような具材が入っている場合は主菜は省いても良いかもしれませんね。野菜を中心とした副菜は用意したいところ!恵方巻がぎゅっとしっかり巻いてあるので一口で口に運びやすものが箸休め的には食べやすいことでしょう。
恵方巻がサラダ中心の具材の場合はタンパク質の取れる主菜があるとバランスが良いですよね。また食べ慣れないものを避けたい場合には子どもが大好きな唐揚げエビフライなども間違いなく合いますよ。
節分に恵方巻を食べるとなぜ縁起が良いのか?
恵方巻とは、立春の前日の節分に縁起を担いで食べられる太巻き寿司です。恵方巻に使われる具材は七福神にちなんで7種類用いると良いとされていて、その具材を巻き込んで作られるため福を呼び寄せると言われています。太巻き寿司を切らずに1本丸々食べるのは縁を切らないと言う願いが込められています。その年の縁起が良いとされる方角である恵方を向いて願い事を思い浮かべながら無言で食べていく事が習わしです。無言で食べる理由は恵方巻には福が巻き込まれていて食べている途中でしゃべると取り込んだ福が口から外へ逃げてしまうためです。願い事を思い浮かべながら無言で食べきることで願いが叶うとよく聞きますよね。その昔人々はその年の商売繁盛や無病息災を祈っていたと言われています。
日本では古くから季節の変わり目である節分には邪気(鬼)が入りやすいと言われており、邪気(鬼)を祓い福を呼び寄せる「豆まき」や「恵方巻」に縁起を込め行事として定着していきました。
節分の食べ物で縁起が良いと言われる5種類
節分には恵方巻以外にも食すると縁起がいい食べ物があります。先ほどの献立でも紹介している食べ物もあるのですが由来と合わせて確認してみて下さい。縁起を担いで食したくなる食べ物ばかりですよ。
鰯(いわし)
鰯の臭いや焼いたときに発生する煙は鬼を遠ざけるとされています。また鰯は食べる以外でも節分の飾りとしても活躍します。鰯の焼いた頭を柊に刺し戸口(玄関等)に飾ることで魔除けの効果があり邪気が戸口から入るのを防ぐとされていました。現在はあまり現物を見かけることはありませんが節分のイラストにはこの柊鰯はよく用いられますよね。
蒟蒻(こんにゃく)
食物繊維の多いこんにゃくは体内の掃除をして悪い物を取り除くとされていました。昔の人は「胃のほうき」と呼ぶほどこんにゃくは体内を綺麗にしてくれるとされていなんですね。こんにゃくは単独でも、他の節分の食べ物と合わせても食べやすくて良いですよね。
蕎麦(そば)
麺類の中でも切れやすい蕎麦は1年の厄を断ち切るという意味で食べられています。大みそかに年越しそばを食べるように旧暦では立春が一年の始まりであったため前日の節分は大みそかのようなものであり節分にも蕎麦を食べる風習が残っています。
鯨(くじら)
大きいものを食べることは縁起がよいとされていました。大きなものを食べることで邪気を祓う、大きな幸せを願うなどとして節分に鯨を食べる風習があるようです。鮮魚売り場で売っているのは見かけますがなかなか買う機会のない食材です。
大豆(だいず)
豆には「魔」を「滅する」と言う意味があり、節分には豆(大豆)をまく地域が多くあります。豆まきの後には年の数だけ豆を食べ無病息災を願います。年の数食べるのは炒った豆。魔目を射ると言うことから炒った豆には邪気を祓う効果があるとされ「福豆」と呼ばれています。年の数と言うのはどちらでもいいとは言われますが一般的には数え年の数。幼いころは良いですがなかなか歳の数食べるのも大変な年齢の方も…そんな時は福茶はいかがでしょうか?福茶とは、梅干しや塩昆布と福豆を入れたお茶です。1年の無病息災を祈りながら頂くものです。福茶には豆を食べるのと同じ効果があるのだそうです。
まとめ
節分の恵方巻にはどのような献立が合うのか。また節分に恵方巻を食べると縁起がいい理由と恵方巻以外にも縁起の良い食べ物がありますので合わせて紹介しました。
汁物を一つとおかずについては恵方巻の具材により選んでいくのが良さそうですね。恵方巻が縁起が良い言わる所以もわかりましたし、恵方巻以外にも縁起が良いと言う食べ物がありますので縁起を担いでおかずを決めるのも良いですよね。
家族全員が健康な一年を過ごせますよう願いながら節分の行事を楽しみましょう。
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