いよいよ今年も残すところ1ヵ月と10日、年末に向けて何かと忙しい季節となりましたね。この時期になると毎年頭を悩ませるのは大掃除。今年はどのように始めようかとあれこれ考えて数日が経ちました。天気もどうなるかわかりませんから計画しても予定通りにはいかないことも多いですよね。余裕を持った柔軟な計画が必要になります。
でもどうして、クリスマスや年賀状や忘年会やお正月の準備、職場の決算とイベントもやることも多いこの時期に「大掃除」をするのでしょうか?もっと暖かい時期にやった方が効率てきなのではないでしょうか?
無論大掃除はしなくても年を越すことは出来ますしお正月も迎えられます。しかし私たちの中には「大掃除」をして新しい年を迎えましょう。という概念があるため、何となくやらなくてはいかないものとしてインプットされてしまっているようです。
そう言う面でとらえると大掃除をするのは気持ちの問題と言えそうです。
実際「大掃除なんてしなくてよい」と考える人もいるでしょうし、「大掃除は出来るところだけ」とか「大掃除しようと思ったけど終わらなかった」なんて人たくさんいますよね。
それでも、気持ちの問題であるとわかっていても「大掃除」はした方が良いと考えることは古臭いのでしょうか?いえ、1年の汚れを取り除き、清らかな気持ちで新年を迎えたいと考える人はきっと少なくないはずです。
なぜ大掃除は行うようになったのでしょうか?
大掃除の起源は煤払いです。昔は家の中に囲炉裏やかまどがあり、家の中が煤だらけになったので煤を払うことが掃除をするということでした。江戸時代、旧暦の12月13日に江戸城で煤払いが行われるようになり、それが一般に広がったと言われています。この煤払いが大掃除の原型です。
煤払いをしてお正月に年神様をお迎えするための準備をするのです。年神様は正月に各家々にやってきてその家のその年1年の豊作や幸せをもたらす神様です。つまりこちらの年神様をお招きするために家中をきれいにして清めるわけです。
自宅に大事なお客様を迎える時には入念にお掃除しますよね。年始には大事な大事な年神様がいらっしゃるのできれいにするのですね。
1年のすべてをリセットする大掃除
また掃除には掃には「祓い清める」、除には「すべてにわたって」という意味があります。ですから大掃除にはただ家をきれいにするというだけではなく、1年間の厄や穢れ(けがれ)を祓いのけるという重要な意味合いを持っていました。自身の心も体も清めるという大切な行事それが「大掃除」なのです。
「正月事始め」から始める大掃除
毎年12月13日は「正月事始め」といわれ、婚礼以外ではすべてのことに吉とされる日で、年神様をお迎えする準備を始めるのに良い日とされていました。新暦になった今もそのままの日付で引き継がれていて毎年大きな神社などの煤払いの様子がニュースになっているのを見たことがあるのではないでしょうか。この煤払いが一般家庭ではかまどを使わなくなり煤がでないことから大掃除へと変化していきました。というところから大掃除は12月13日~12月30日までの間に行うことが一般的とされています。
ですが、ちょっと待ってください。一般的な大掃除をする時期はわかりました。
でも12月13日からでは日曜日が3回しかありません。休みに入ったらお出かけしたいなんて言ったらもっと少なくなりますよね。その日程で大掃除終わりますか?我が家は終われません。お休みも、事情も異なります。この日程にとらわれすぎず13日からではないと大掃除出来ないなんて思わなくても大丈夫ですよ。日々の掃除はしているわけですから、どこからが大掃除かの線引きを決めるのも自分自身です。どうしても気になる人は13日より前は大掃除を楽にするための掃除と思い13日に大掃除始めます宣言すればよいのですから。
実際今年の私の地域の予定をみると不燃ごみの日が13日より前なんですよね。不要な不燃物(折れた傘とか、壊れた電化製品とか)は前もって捨てておきたいですからそのあたりの配慮も必要です。大掃除は決して一人が頑張れ良い訳ではなく家族みんなで協力して進めていきましょう。
まとめ
さて、大掃除に興味をもったところで気が付いたら忙しくて時間がない!!という前に「大掃除」は早めに取り掛かって落ち着いて新しい年を迎えられたら良いですね。忙しくても、寒くてもこの時期に行う意味がきちんとあるわけですから…やる場所や項目が決まっているとスムーズに行えますし、事前にどのようなものが必要かもわかってきますのである程度予定を決めておくことも大切です。
ここで勘違いしがちなことを一つ、大掃除はあくまで汚れを落とすもので整理整頓とは違うものです。整理整頓はできれば前もってを心がけ汚れを落とすことに集中しましょう。そうしないといつまでたっても終わりませんよ。
ぜひとも、気持ち新たにすがすがしい気分で新年をお迎えください。
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