子どもがはさみに興味を持ちはじめると気になるのは、はさみを使って怪我をしないだろうかという心配な想いではないでしょうか?
はじめてのことはなんでも不安がつきものです。ましてやはさみは刃物ですから余計気を使いますよね。
ですが興味を持つということは成長の証。
安全に遊べる配慮をしながら成長する姿を見たいですよね。
子どもが使うはさみの選び方
子どもがはさみに興味を持ったら子ども用のはさみを渡すことが大切です。
家にあるからといって大人用のはさみを使い続けることはお勧めできません。
なぜなら、子どもは大人より手が小さいですし力も弱い為です。そんな子どものために作られたはさみですから指を入れる穴が小さくフィットしやすく開閉もしやすくなります。より安全に使うことが出来るのです。
ここで気にしたいことは子どもの興味が「物を切る事のできるはさみ」なのか「今目の前にあるはさみ(大人が使っているから)」なのかということです。
いま目の前にあるはさみが欲しい子どもに安全に使って欲しいからと別のものを渡しても興味が満たされない場合があるので気を付けなければいけませんよね。
その場合は危ないことを伝え遠ざけることも必要かもしれません。
ただ、子ども用のはさみと一言で言っても何を選んでいいか悩みますよね。
子ども用のはさみは、はさみが欲しい子どもの成長に合わせて選んであげることが大切です。
当然ですが左利きの子どもには左利き用のはさみを購入しましょう。
はさみの持ち手の指を入れる穴の大小が明瞭のものがあれば持ち方がよりわかりやすいです。
小さい穴が上で親指を入れる
大きい穴が下で持ち方は2通りあるので動かしやすい方を選びます。
人差し指ではさみを支え、中指と人差し指を入れる
または
人差し指と中指を入れる(力が弱く不安定な場合は薬指も)
大きさが違うと伝えやすいですよね。
商品には月齢が書いてあるのでそこを参考にしながらも成長には個人差がありますので以下の観点も考慮すると良いと思います。
はさみの使い方がわからない子どもには
とにかくはさみを持ってみたい。持つことが楽しいし嬉しい子どもには切れ味が鋭くないプラスチック製から遊んでみることがお勧めです。
開いているはさみを閉じると切れる慣れてくると物足りなくなると思いますがはじめてには手が切れないプラスチック製のはさみは安心安全です。
はさみを開く力がない子どもには
開いて閉じると切れることがわかっている子どもにはしっかり切れるステンレス製のものが良いでしょう。切れないと面白くないですから。ですが力が弱くはさみを開くことが出来ないと楽しくありません。ばねがついた弱い力でも楽に開閉ができるものがお勧めです。
はさみの使い方がわかり開く力のある子どもには
ばね等の補助の必要性はありませんので子どもの手に合ったサイズのステンレス製のものを選ぶのが良いですよね。よく切れる方が手に負担もかからず楽しく切る事ができより安全です。切れ味も確認してみて下さい。自分自身ではさみを開いて閉じて切る事の楽しさを感じられますよね。
子どもははさみが切れないと遊ばない
できるから楽しい
できるからやってみたい
はさみでただ紙を切ることがこんなにも楽しい時間となる子どもって本当に純粋ですよね。
兄姉に相談されたときよく切れるはさみを買ってあげてと言ったのに祖母からもらったというプラスチック製のはさみを渡したところ違うという感じですぐに遊ぶのをやめたそうです。それはそうだろうと思いましたよ。プラスチック製のはさみって大人でも切りにくいですからね。切れなければ楽しく遊べません。開くこともわかっていましたし開く力もありましたのですぐにステンレス製のはさみを買い直しました。
その時選んだのはコクヨのはさみでした。グリップが柔らかく握りやすいです。2歳児の手には少し大きいですが使うことが出来ました。幼稚園~小学生向けで非常に切れ味が良く小学校では入学時の共同購入で扱われてるところもあるはさみです。青とピンクが右利き用で黄色は左利き用と色分けされています。よく切れるはさみはたくさん遊びます。遊ぶことでできることが増えていきますます楽しくなります。
プラスチック製のはさみが悪いわけではなくやりたいことに合っていなかったというわけです。
プラスチック製のはさみは指や髪が切れないように配慮されていたり、スプリング機能と呼ばれる開く補助をしてくれるばねも付いているのではさみは開いて使うものということも学べます。多少斜めからでも切れてしまうステンレス製のはさみと違いプラスチック製のはさみは紙に対して刃がまっすぐに(垂直に)なると紙が綺麗に切れます。よって正しくはさみを持たなければ切れない、切りにくいことはとても魅力的だと思います。
子どもがはさみを使うことは正しく扱えば怖いと思う必要はない
子どもがはさみをいつ頃から使い始めるかと言うと一般的には2歳~3歳ころと言われています。個人差はあるものの座ってお話を聞けるようになれば使い方や約束を理解しはさみをより安全に扱うことが出来るようになります。使わない時のはさみの管理は大人が行い使い方や約束は最初のうちは毎回していきます。
特に興味を示さないようであれば無理にはさみを使わせる必要はないでしょう。
幼稚園や保育園でねらいを持ち興味を持たせる導入で取り組んでくれますから。
ただ自宅でせっかく興味を持ちやりたいということを拒んで怖いから危ないからと避けることはありません。怖いこと、危ないことをきちんとお話してあげればよいのです。
もちろんはじめて使うものなので慣れるまではもし怪我をしてしまったらと不安がないわけでなく誰もが抱える思いでしょう。
ですが、2歳でもはさみを人に渡すときは刃側を自分が持ち柄の方を相手に向けて渡すを理解でき行えますよ。
切ってはいけないもの、振り回してはいけないこと約束は1つ1つ丁寧にすることで怖いという気持ちが減っていくことでしょう。
興味をもった時が成長のチャンス、子どもの可能性は無限大です。
大人がどう向き合うかで変わってきますので使いやすはさみ、切りやすい用紙、繰り返しの約束、子どもが安全に遊べるよう見守りたいですよね。
まとめ
子どもがはさみに興味を持ったら危ないから遠ざけるのではなく安全に使えるよう考えてみて下さい。
まず大切なのは子どものはさみの選び方です。
大人用を使うのではなく子どもの手にあったものを使うことが何よりも安全です。
子どもが楽しく遊べるようにはさみは選びたいですね。
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