「秋茄子は嫁に食わすな」ということわざがありますがどのような意味があるか説明できますか?
秋茄子は美味しいからって聞いたことがあるけれど…
秋茄子が美味しい理由は知っていますか?
正直なところ、秋の茄子は何が特別なのかと聞かれても今は旬に関係なく年中欲しければ手に入る贅沢な世の中のためいまいち秋茄子と言われてもピンとこない人も多いのではないでしょうか。
今回は「秋茄子は嫁に食わすな」の意味についてまとめてみました。そして秋茄子が美味しい理由、合わせて秋茄子ならコレと言う美味しい料理を紹介します。
意地悪なの?優しいの?「秋茄子は嫁に食わすな」の意味
「秋茄子は嫁に食わすな」には様々な意味があり、受け取り方で印象ががらりと変わる面白いことわざです。
順番に意味を見ていきますね。
姑(舅)が嫁に意地悪!?
秋茄子は皮が薄くてみずみずしく美味しいので嫁に食べさせるのは勿体ないという意味。
えー!?美味しいなら食べさせてよと言いたくなるくらい嫁に対する姑(舅)の意地悪さを感じてしまいますよね。
嫁を気遣う姑(舅)の優しい想い
茄子には体を冷やす作用があるので、涼しくなってくる秋に茄子を食べて、これから子を生すお嫁さんの身体が冷えてしまうのはよくないと姑(舅)の気遣う想い。美味しい秋茄子を食べすぎてしまうことが心配だったようです。こちらの姑(舅)はとても優しいですよね。また、秋茄子は種が少ないので子宝に恵まれないのでは…と縁起が悪いと気にして食べさせなかった説もありますよ。
そもそも「よめ」は嫁ではない
嫁に食わすなの「よめ」は「夜目」を指すとのこと。夜目とはネズミのことで美味しい秋茄子をネズミに食べられてしまうなんてとんでもないという意味。なるほど…お嫁さんではなかったのですね。
「秋茄子は美味しいので嫁に食べさせるのは勿体ない」これが一番よく知られている意味ではないでしょうか?
意味は違うのですが、いづれにしてもどの意味からも秋茄子は別格に美味しんだってことが伝わってきますよね。それがこのことわざのすごい所だと思います。
茄子の旬はいつ?秋茄子が美味しい理由
年中いつでもスーパーに行くと手に入る茄子ですが…茄子の旬っていつか知っていますか?
茄子の旬は5月~10月頃の初夏から秋にかけてです。
同じ茄子ですが収穫の時期によって夏茄子、秋茄子と分類されます。
夏茄子と秋なるの違いは何でしょうか?
夏茄子は
気温が高く強い日差しを浴びて成長するので、皮が厚くなり果肉も詰まった食べ応えのある実になります。
秋茄子は
昼夜の温度差がとても大きく日差しも穏やかになってから育つので、皮が薄くて柔らかく水分を多く含んだみずみずしい実になります。
夏の過酷な環境下で育った夏茄子と比べ秋茄子は甘みや旨味が多く含まれるそうですよ。
秋茄子が美味しいと言われる理由は温度差と日差しや乾燥が和らいだ季節に育ったからなんですね。
夏茄子と秋茄子は、それぞれに合う美味しい茄子料理が違う?
夏茄子は果肉が詰まっているので熱を加えても煮崩れしにくい特徴があります。秋茄子に比べ水分も少なめなので、料理の味を薄めず美味しく仕上げることができます。
茄子の煮浸し
茄子とピーマンの炒め物
秋茄子は柔らかく水分が多いのですぐに火が通ります。甘みや旨味が多く含まれる秋茄子はシンプルな味付けで楽しむのがおすすめです。
茄子の浅漬け
焼き茄子
茄子の天ぷら
まとめ
全く異なる意味を持ち合わす「秋茄子は嫁に食わすな」と言うことわざですが秋茄子が美味しいというところは変わりません。
今年の秋は甘く旨味を多く含んだみずみずしい秋茄子を意識して食してみてはいかがでしょうか?
今からお箸が止まらない予感しかしませんね。
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